終身雇用・年功制が現存する大手企業

2015年09月12日

大手企業と中小企業の違いを考えてみましょう。

当然、規模はまったく違います。
規模が大きいと人は安心しますし、小さいと不安に感じます。
大手企業はその規模ゆえにダイナミックな仕事の発注がありますが、中小企業ではなかなかそういうレベルの仕事は回ってきません。
また知名度や給与水準は、大手企業のほうが中小企業より当然高くなります。

しかし私が考える本質的な違いは、大手企業は定年退職まで視野に入れた終身雇用制度で人を採用しているということです。
これが中小と大手企業との最大の違いです。

大手企業は人が辞めません。
なぜなら社内価値さえ高めれば首になることもなく、ポストが与えられ、年を取れば取るほど仕事が楽になっていくからです。
そして定年まで働くことができ、高い退職金も得られます。

中小企業は人が辞めていきます。
というよりも中小企業にとっては人が一定の割合で辞めてもらわないと会社自体が存続できない仕組みになっています。

このように終身雇用を前提とした労使の関係と、終身雇用を前提にしない労使の関係性は、水と油くらい本質的な違いがあります。

ではその本質的な違いからどのような結論が導きだせるでしょうか。

まとめ

中小企業には単年度での緻密な人事評価制度が必要だということです。
差をつけていく仕組みが必要で、頑張ったか頑張っていないかを短いスパンできちんと示し、処遇に反映していく仕組みが必要なのです。

逆に、退職金の規定があり、企業年金があり、そのまま仕事をしていれば給与がどんどん上がっていく、ある意味家族のように面倒を見てくれる大手企業であれば、緻密で繊細な差をつける人事評価制度は、究極的には必要ではないと考えます。