経営理念や社是が強すぎる会社には気をつける

2015年10月24日

理念の浸透といいながら、評価制度が結果だけというのは大いなる矛盾です。
 
「あなたの理念はつまり数字ですよね。いかに儲けるかということだけがあなたの評価制度ですよね」ということです。
 
理念はきちんと目標に落とさなくてはいけません。
目標に落としてこそ整合性がついて、経営側の目指す方向性を本当の意味で社員が納得します。
経営理念だけいかに立派であっても、評価の仕組みがない。
もしくはあったとしてもきちんと運用されていなければ、社員は会社に対して不信感を募らせるばかりです。
 
また、経営理念や社是はトップダウンでつくるものではなく、ボトムアップでつくるものです。
外部の人間によってつくられた美しい言葉はどこまでいっても白々しいものです。
 
重要なことは、人事評価制度のPDCAサイクルがきちんと回っているかどうかです。
日々の具体的な目標設定がしっかりあれば、乱暴ないい方かもしれませんが、経営理念や社是がなくても大丈夫なのです。
 
逆に理念や社是だけがひとり歩きしている会社こそ危険だと私は思います。
 
さすがに入社前に見極めるのは至難の業かもしれません。
しかし、企業説明会などで人事評価の仕組みの開示を求めたときはモゴモゴしているのだけど、経営理念は熱く推してくる会社があったとしたら、怪しいと思って間違いないでしょう。
 
経営理念も推すけれども、人事評価も堂々と話している会社は安心です。
PDCAサイクルをきっちりと回し、自社の評価制度に社員が納得している状態があって、その先に経営理念や社是というものが語れているのであれば、これは素晴らしい会社でしょう。
また、経営理念がなくても評価制度があれば大丈夫です。社員を大事にしている証ですから。