先入観で会社を選んではいけない

2016年10月10日

あなたがいま就職活動中か転職活動中であるなら、会社を選ぶときに、いまはよいと思われていても、
もしかしたら業界ごとなくなる可能性があるのだということを意識してください。
両親や教師のいうことや先入観などで会社や業界を選んではいけません。なぜなら今後どんな業界でもIT革命は起こり得るからです。
IT革命はあたかも効率化されて就業環境を奪っているように見えますが、前項で述べたとおり、本質はそんなところにはありません。
IT革命の先にあるのは、何がスタンダードになっていくかということです。
商慣習やビジネスルールの定義が刻々と変化していき、そのスピードがとてつもなく速く、さらにいえば仕事の手順も変わっていく、そこに本質があるのです。

たとえば昭文社という地図やガイドブックを出版する会社があります。私も新卒のときは文庫本サイズの地図を購入して、営業活動をしていました。
ところがいまは誰しもがGoogleマップで地図を検索する時代です。営業アシスタントにGoogleマップを検索させメールで転送させる、もしくは顧客管理アプリケーションに地図のURLをすべて入れておくのがスタンダードでスマートな方法です。
ですから昭文社自身も、いまや紙の地図ではなく、高性能の地図コンテンツと多彩なオプションデータが売りのデジタルコンテンツを提供するようになりました。

精密化学メーカーの富士フイルムは、2005〜06年に写真フィルム事業を縮小し、化粧品事業に本格参入、
現在では通販による健康食品事業にも進出しています。
またリクルートホールディングスの代表取締役社長兼CEOの峰岸真澄社長は先ごろ「当社に営業マンは要らない」と発言しました。現在はIT企業を目指し、実際にドブ板営業の営業マンではなく、ITエンジニアを大量に雇っているそうです。

そんな現状ですから、いまは理系がブームです。エンジニアになれば食いっぱぐれないと思う人は大勢いるかもしれません。しかし、それもここ数年が勝負でしょう。
第一、理系が重宝される前は、文系が人気でした。理系は学費が高く、大学院まで行っても教授の推薦がないと超大手企業には入れなかった。だったら文系のほうが学費も安く、大学院まで行かずとも幅広い職種が望めたのです。しかしいまでは文系を出ても就職先が見つからないという逆の事態が起きています。
いつ何どき、どんな分野が重宝されるかはわかりません。いまは考えもつかない職種が生まれる可能性も多々あります。

だから、先入観にとらわれることなく、自分の目でしっかりと時代の変化を見つめ、会社を選ぶのが正しいと思います。